色眼鏡
神様
翌日、あたしは学校へ到着すると真っ先に夏生の机へと向かった。


「昨日あの男の人と連絡が取れたの」


早口にそう言うと、夏生は「本当に!?」と、目を見開いた。


「うん。住んでる場所も近くて、次の休みに会う事になった」


「そっか。これでなにかわかるかもしれないんだね」


そういう夏生はとても嬉しそうな顔をしている。


「それでさ、フサエさんにも報告しようかと思うんだけど」


「お婆ちゃんにも?」


「うん。フサエさんのあの眼鏡、あたしがかけてもなにもなかったけれど、きっと同じものだよね」


「そうだね……」
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