色眼鏡
今のは絶対に美穂の声だった。


ずっと一緒にいるから聞き間違えたりなんてしない。


でも……美穂は口を開いていなかったのだ。


「あ……えっと。やっぱり遊ぼうかな」


慌ててそう言った。


美穂は驚いたように目を丸くする。


「あたしのことなら気にしなくていいよ? ゆっくり休んだ方がいいって」


「でも……」


「どっちだよ、はっきりしろよ」


また聞こえて来た美穂の声。


どういうこと……!?
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