色眼鏡
「あれ、里菜なにしてんの?」


トイレのドアが開き、美羽と河本桜子(コウモト サクラコ)の2人が入って来た。


アヤの姿はない。


「早退……しようと思って」


あたしはそう返事をして眼鏡をかけた。


「体調悪いの?」


「うん……」


美羽の顔もまともには見れなかった。


またなにかが聞こえてくるかもしれないと思うとこわかった。


「大丈夫? 送って行こうか?」


美羽言葉にあたしは左右に首を振った。
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