色眼鏡
妬み
晃と2人で学校へ登校するのは何年ぶりかのことだった。


この前はバッタリ会ったけれど、晃はすぐに友達のところへ行ってしまったから。


「おはよーっす」


教室のドアを開けて、晃が元気のいい挨拶をする。


「おはよー晃! 晃が里菜と一緒に登校なんて珍しいね(なんで里菜なんかと一緒なんだよ)」


「本当だ! もしかして2人って付き合ってるの?(里菜、あり得ないんだけど)」


突き刺さる言葉にあたしは咄嗟に晃から身を離していた。


「あ、里菜離れたぁ! 晃と付き合ってると思われるのが嫌なんでしょ(ブスのくせに、晃に近づくんじゃねーよ)」


「里菜、顔色が悪いぞ」
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