加工アプリ
あぁ。


痩せたり目が大きくなったからか。


そう思うとガッカリした。


元々のあたしを好きだったワケじゃないんだ。


九条君はあたしの中身ではなく、外見を好きなだけなんだ。


それでここまで熱心に告白できるなんて、尊敬してしまう。


「ねぇちょっと九条君の写真を撮ってもいい?」


「え?」


あたしの言葉に九条君は戸惑った表情を浮かべている。


「今日の記念に」


そう言ってニッコリほほ笑むと、九条君の頬は更に赤みを増した。


「い、いいよ」


「ありがとう」


そう言い、あたしは九条君の写真を一枚撮影したのだった。
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