浮気の定理
その涙をそっと親指で拭いながら、彼は私を抱き締める。



優しく髪を撫で、もう一方の手は背中を撫でていた。



「わかったろ?

涼子が俺の言うことをきちんと聞いてれば、今日みたいなことはないんだ

愛してるよ?涼子……」



自分の言葉に酔いしれてるかのように、彼はそう言って抱いてる腕に力を込めた。



私もまだ呼吸が整わないまま、ここで最後の言葉を告げる。



「わた……しもよ?……愛してる……勇さん」



――終わった……



これがお仕置きの締めくくり。
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