浮気の定理
だけど、今のままでいいわけない。



桃子も真由もありさだって、新しい人生を歩んでる。



きちんと向き合って悩んで考えて、苦しいかもしれないけど、ちゃんと自分で決断して進み始めてた。



――私は?



そう自分に問いかける。



自分はどうなんだろうかと……



結局、自分はレオさんに逃げて、勇を怒らせないように取り繕った生活をしてただけだ。



グッと拳を握り締める。



そろそろ変わらなきゃならないのかもしれない。



花のためにも……



そして自分のためにも……



ようやく覚悟を決めると、花ににっこりと微笑んだ。



大丈夫、ママがあなたを守るから……



そう語りかけるように……
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