スタードロップス
ピアノというのはいつだって
時を忘れさせるものだ。


はっと気がついた時には短針は7を指している。


「うわっ…やっちゃった。
つい時間忘れて…」


楽譜をバサバサと片付ける腕と
焦ったように話す口が止まる。


カーテンが揺れる窓の下、
君は寝ていた。
すやすやと寝息を立てながら。


長い睫毛が、男の子とは思えないほど
白い肌に影を落としている。


言葉が出ない。


夜空の下、眠る君は、
ただただ美しかったんだ。
< 24 / 24 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

Re:キミコイ

総文字数/2,202

恋愛(学園)7ページ

表紙を見る
今日はキミに

総文字数/9,957

恋愛(純愛)34ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop