やっぱり君だった
「ーーら!」



誰かの声がする…



「藤原! ーーろ!」



私の名前を呼ぶ声がする…


ここはどこ?

ここは…





「藤原雪乃(ふじわら ゆきの)!いい加減起きろ!」

「…え?」



眠い目を擦りながら起きると目の前には中々にお怒りモードの国語の先生が立っていた。

ここはー…






学校だ。


「俺の授業を聞かないとはいい度胸だな…?」


「あは…あははっ…」

とりあえず精一杯の作り笑いをしてみる。



「笑っても無駄だ。そんなに寝たいなら廊下で寝てこい」




そう言われ、私はあれよあれよと言う間に廊下へ追い出されてしまった。
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