先輩、大好きです。


「ふふっ、


人間は共食いなんてしませんよ」



おかしなことを言わないでほしい。



「…だよな。」



腑に落ちてない様子だ。



「じゃあ、私、行きますね。」



「あぁ。」



その時の裕翔先輩の表情は、辛そうな顔をしていた。



でも、それはきっと。



親が子供を手放せないような、友達を取られるような。



きっとそんな感覚なのでしょう。
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