先輩、大好きです。
門の前で待っていると、優奈先輩と裕翔先輩が笑い合いながらやってきた。
いつもは私に気づかない優奈先輩がこっちを見て手招きをした。
言われるがまま、私は優奈先輩のもとへ。
「なんでしょう。優奈先輩。」
「あとで話したい事があるの。
…裕翔、今日は先帰って。」
昼間よりもピリピリした雰囲気が流れているのは気のせいだろうか?
たしかに微量ではあるが、たしかにピリピリしてる。
いつもなら笑いながら帰っていく先輩も、今日は険しい顔のままだ。
…なにかあったのだろうか?
なににしろ、私には関係ない。
「あ、由奈ちゃん。
中庭、うつろっか。」
はい。と言い、私と優奈先輩は中庭へ移動した。