先輩、大好きです。

「悪い事をしているんだと思います。



だけど、それを裕翔先輩と金沢先輩が悪い事じゃない、俺たちは傷つかない、そういうならば、悪い事はしてないんです。




でも、私が見ていて、それは優奈先輩の自己満足です。



だって裕翔先輩いってましたもん。



心のどこかで思ってるんですよ。



優奈先輩がどこかに行ってしまう…って。」



泣いていた。



だけど、誰を思って泣いているのか、なにを思って泣いているのか、自分の事なのにわからなかった。



「…うん。



でも、由奈ちゃんにそれはわからないよ。


言われたくもない。



由奈ちゃんが現れた日から、不安で不安で。



日に日に裕翔が遠くなっていくのがわかった。



心のどこかで思っていたのは、私じゃなくて由奈ちゃんの事なの。



私の心配よりも、由奈ちゃんの心配ばかり。



だから今日、裕翔にいったの。



私より由奈ちゃんがすきなんでしょ？
じゃあ、もう、別れよっか



って。




だけどね、裕翔は別れないって。




だけど、分かってる。




もう、裕翔の気持ちは私に向いてない。」