誓いのキスをもう一度
『勢い余ってつい・・申し訳ない!ごめん!これは“事故”と思って・・』

俊朗太さんが言ったとおり、確かにあれは「事故」だったよね。
その場の雰囲気に流されて、的な部分も含めて。
キス自体もなんか・・「ぶつかった」って感じだったし、数秒で終わったし。

でもあのとき私は、背が高くてヒョロッとしている俊朗太さんに、ちょっとだけときめいてしまった。
この人と恋をしているような錯覚に、その時だけは陥っていた。

< 12 / 64 >

この作品をシェア

pagetop