白い羽、もう1度その空の下で
CHAPTER ໒꒱ 1

出会いは必然

あたし、雨宮美優羽は現在、人生最大のピンチに面しています…っ!


「暖かな春の訪れと共に、私たち315名は星の宮学園の1年生として入学式を迎えることが出来ました…」


高校の入学生代表挨拶をしてるんだけど…


緊張で声が震えるっ!


あたしの言葉だけが体育館に響いてる今の状況。


みんなの目線は当然しゃべっているあたしなわけで。


視線が痛い!


極度、でもないけど人見知りのあたしにとってはコレは地獄としか言いようがない。


どこを見てもしらない顔しかない。


時間が経つにつれてどんどん焦りが増していく。


誰か助けて!


「──っ!」


目線を彷徨わせていると、ふと生徒会席に座っている1人の先輩と目が合った。

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