【続】ねぇ…先生。。

嫉妬








『じゃ、授業は終わり!

来週、エプロン忘れないようになぁ~』


チャイムが鳴る少し前に先生は教室を出て行った。

私もあとを続くように教室を出る。


真希ちゃんの質問には


「好きじゃなかったよ」


と、一言だけ答えた。


真希ちゃんは何も言わなかったけど、きっと疑ってる。


はぁ~…

うまく…行くのかなぁ…



『なぁ~に溜め息ついてんだよ?零ちゃん??』


頭の上から声がして。

この声は…



「…………せんせ」


顔を上げると案の定、悪戯っ子のような笑みを浮かべる先生がいた。



『教育実習初日にして、もう挫折しそうなのか??』


チャイムが鳴る前だから廊下は静かで。

先生の声が廊下に響く。



「違うよ、そんなんじゃないんだ…」


先生の横を通り過ぎて職員室へ行こうとする。


それなのに


『待てよ』


と、先生に腕を掴まれて。


久しぶりに聞いた先生の真剣な声。



ごめんね…先生。

心配してくれてるんだよね?


でも、私…言えないんだ。

何も、言えないから…


ごめんね…先生…








< 21 / 147 >

この作品をシェア

pagetop