【続】ねぇ…先生。。






『伊藤先生!何の取り柄もない零を…よろしくお願いします!!』


そのとき、後ろからやってきた誰かが伊藤ちゃんの前に立った。

って…お兄ちゃん?!

お兄ちゃん…西城浩介(サイジョウコウスケ)
この高校で国語を教えている。


『あ、浩介先生。

ですね。確かに西城はなんの取り柄もない』


伊藤ちゃんはそう言ってお兄ちゃんと顔を見合わせニヤニヤと笑う。


ちょっと…伊藤ちゃん!

それ、かなり私に失礼だよね?!



『よぉ~!零。

なんか…久しぶりだよな。
どーなんだよ?秋平先輩との同棲生活は…!』




『え?!お前、朝倉先生と同棲してんの?!』


お兄ちゃんの言葉に伊藤ちゃんが過剰な反応をする。


あ…バレちゃった…??



『なんだよ…お前…

もうそんな感じなワケ?


意味分かんねぇ…』


伊藤ちゃんは理解不能な言葉を発し。


教室に着くまでずっと私は伊藤ちゃんに睨まれていた。






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