私と貴方

···市川


まどか····

杉田専務が出勤してこなて
何度も連絡するが 
連絡がつくことはなかった。

すると受付より
「杉田専務は、体調不良で
お休みされるそうです。
連絡が遅くやり申し訳ないと
言われていました。」
と。
なぜ?受付に?
と、思い
再び、電話をかけ
ラインやメールも送るが
専務から戻って来ることはなかった。

翌日、会社へ出社すると
人事課長より
「社長室へ行きなさい。」
と、言われた。

えっ、思うが···
内線は、切られていたので
部署内の人に伝えて社長室へ

< コンコン >
< 入りなさい。 >
中に入ると
社長、副社長、顧問弁護士の平田先生が
腰掛けられていた。

座るように言われて
腰掛けると
平田先生から
書類と写真が渡された。

書類は、
葉山 柚子氏への
精神的苦痛料を請求します。
金額 300万円

杉田 郁斗氏
杉田 杏氏への
精神的苦痛料を請求します。
金額 100万円

と、書かれた書類と写真と
録音された音声。

私は、冷や汗と恥ずかしさで
いっぱいだった。

社長と副社長は、口を開く事は
なかったが、平田先生より
説明がされた。

少しすると杉田専務が見えて
私の顔を見て
怪訝な顔をした。

助けて貰いたかった私は
杉田専務の顔と態度に打ちのめされた。

私は、異動を言われた。

意義があるならば
と、言う事で書類のコピーと写真を
渡された。
異動についても明日連絡すると
伝えて席を立った。

奥様に対して
最初は、遠慮もあって
専務からの誘いもお断りしていたが
度重なる内に
箍が外れてしまったのか····
専務と一緒になって
奥様に暴言をはいたり
お子さん達に写真を撮られたり
何をやっていたのだろうかと。

私は、女性弁護士の先生へ相談をした。
奥様へは、妥当ではと。
だが、お子さん達金額は
少ないくらいだと言われた。

一人一人に支払う事になって
良かったほど。

子供の心を傷つけたのだから。と。
支払いはできる。

会社は、解雇ではないから
退職金もでると思うから
後は、ご自身で決めて下さいと
言われた。

やはり、平田弁護士や葉山弁護士を
知っているため
やりにくいようだ。

平田弁護士に連絡をして
振込みをした。
異動も受けた。
新たな場所へ行って
自分の目で確かめて
ダメなら、考えようと思った。

とにかく、ここから離れたかった。

両親にもきちんと話そう
そんな風に思い実家に向かった。
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