イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
その言葉には納得。
いきなりは難しいだろうけど、今からしていればそれが当たり前になれば、それは難しい事ではなくなるのだ。

「僕の父は仕事はもちろん、家庭も大切にしていました。僕もそうありたいと思っていますから、今から実践です」

にこやかに笑った顔は、仕事の時や、外向きの時ではなくプライベートで見せる、柔らかく優しく意志の強そうな目である。
この、穏やかなのに有言実行な感じにも惹かれたのかな。
自分の気持ちを自覚してから好きの気持ちが沢山溢れてくる。
こんなに人を好きになれる事を知れて幸せだなと思う。
それに、それ以上に私を好きだと、言葉にも態度にも出してハッキリ示してくれる玲一さんからの気持ちが私を満たしている。

暖かい気持ちで夕飯を終えて、片付けを引き受けてその間に玲一さんはお風呂へ。
終わったあとは、お風呂上がりの玲一さんと一息入れようと、今日は暑いから麦茶を用意する。
季節はすっかり夏なのだ。

「莉々花、ありがとうございます」

お風呂上がりから、寝るまでの間、穏やかに話したり、お互い一緒に居ても別の事をしてたり。
でも、そんな過ごし方も一緒に居ることも心地良い。

寝るのもいつの間にやら、玲一さんのベッドになっていて、くっついて寝るのが当たり前になってしまった。

明日の顔合わせは、緊張するものの反対は無いだろうと分かっているのもあって、すんなりと眠りについた。
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