好きって言ってもいいですか?

放課後

「さぁて行きますか、コンタクト買いに。」

私はこくん、と頷く。
だって怖いんだもの。
目に入れるんでしょ?!
なんであんなもの平気でみんな入れられるのか分からないよぉ。

コンタクトを取り扱っているお店に行く。

「あ、ねえ、このリング入ってるやついいよ。目が大きく…て、今以上におっきくなったらきもい?」

「きもいとか言わないでよ!ひどい」

むぅ、と睨むと、麗奈はクスクス笑いながら、真剣に選んでくれた。
麗奈が選んでくれたのは、色素の薄いリングのもの。少しピンクっぽいやつ。
確かに、可愛い。ふんわりしてる。
あのワンピースに合うかも。

そしてひたすらつける練習。


「こここここここわいよおぉぉ麗奈ぁ!」

「大丈夫だって。ほら、そうやって、、そうそう、ほら!できたじゃん」

ビビりながら入れられたのは、練習始まって30分が経ったからだった。

すごい疲労感が…。
こんなんで私明日出来るのかなぁ。

不安しかない。

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