総長様の復讐
ニヤリ、と笑う修が俺の横を走る。


「なんだよ、その顔」



「いや、珍しいなって」



「何が?」



何が言いたいコイツ。


「気づいてないんだ?


お前あの二人にヤキモチ妬いてるんだ。」


ヤキモチーーーー?


「はあ?


まさか、ありえない。なんで、俺が愛沢に」



言って思う。

気づいたら目で追う俺が居て、気持ちに余裕がない。


イライラするし、愛沢が笑わないとムカツク。



だけど、この気持ちが、分からない。



「それがヤキモチって言うんだよ」



指摘されるまで気づかないこの気持ち。


ぼんやり、と考えていたら激しいクラクション。



パパパァァー!!!



「あぶねーよ、修。


運転とちりそうになったし」


「お前だよ、ぼんやりしてんなし」


そんな俺らを見て笑ってるアイツらを見て思う。



アイツを渡さないとーーー、と。




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