総長様の復讐
暗がりの倉庫へ足を進めると、カラフルな頭をしたヤンキー。



「わあ、女の子だ‼」

「ってかめちゃくちゃ可愛いんだけどーー」


ニヘラ、と笑うメンツ。


悪いやつではない。


わかってるーーだけど、今はどうしてもイライラしてしまう。



黒いオーラが漂う俺に、メンツはザッ、と引く。


「幹部室にいるから、なんかあったら言ってくれ」





「あ、はい。ごゆっくり」



ごゆっくり??


何を勘違いしてるのか、何となく理解した。


きっと奴等は、部屋に入ってはこないだろう。



お楽しみの真っ最中で、あると勘違いしてるだろうから。


ありえない、俺がーーーー愛沢と。



「あー、ヤベー無理だ‼」



「びっくりしたし、何が?」



声に出てた心の声に苦笑い。


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