いつか恋とか愛にかわったとしてもー前篇ー
第2章 2日目

反撃

翌日、用心しながら教室に入ると、まず黒板の落書きが目に入った。
「真田うざい」「きもい」「ほかの学校に行け」「もしくは死ね」

ひかりたちの仕業だろう。山城さんの忠告通りすぎておかしくなる。
黒板を眺め、どうして落書きはこうも幼稚なのだろうかと勝子はあきれる。
それから自分の席には戻らず、そのまま教卓の前の教師の椅子に腰かけた。

ひかりやほかの生徒たちが期待するような怒りや驚きやショックや動揺などは勝子の顔からは読み取れない。
そりゃそうだ。
この程度は本日のメニューとして想定内だったので、驚きもショックも怒りも動揺も、ない。
ただ、ひねりのない文句だな、と思っただけだ。
< 31 / 125 >

この作品をシェア

pagetop