青春の蒼い花

告白


「卓巳君、創坂大学合格したらしいわね。」


夕食の時間、家族みんなの食事中に母が言った。


「本当に卓巳君は昔から頭も良くて、スポーツもできて、顔もかっこよくて、いい子よね。」



私は心の中で大きく頷いた。


「何言ってるの母さん、あの人相当なクズ男だからね。顔だけだってあんな男」



それに強く批判したのは、私の姉だった。


「本当に菜摘は卓巳君とは合わないみたいよねー。それに比べて、蒼衣は卓巳君にベッタリ!」


お母さんが私を微笑ましそうに見てくるから私も少し照れ笑いをした。



「葵はまだ子供だからわからないのよ。」



お姉ちゃんとたく兄は昔からこんな感じだ。


いつからかはわからない。



小さい頃は3人でよく遊んでいたけど、

いつの間にかお姉ちゃんが抜けていた。



< 14 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop