青春の蒼い花

保健室


ガラッ



「あら、いらっしゃい、浅井先生」


「やめてくださいよ、その呼び方。
俺のこと待ってたんでしょ、春川先生?」



しんっと静まり返る放課後の保健室には白衣を着た養護教諭と教育実習生の二人だけ。


「浅井くんは話が早くていいわね。
そう、待ってたの。早く始めましょ。」


ガチャ、カチッ


浅井が部屋の鍵を閉め、電気を消す。



そして、ふたつの影が次第に重なり、


カーテンに囲まれたベットの上で


二人は同時に飛び込むと、みるみるうちに服装は乱れていく。


「こういうの興奮する」


「俺もです」



放課後の誰もいない、静かで、
誘うようにして存在するベット。

微かに漏れ出る甘い声ともに男と女の体は何度も重なり合った。


「ほんと、あなたって相変わらずのクズね」


「あずささんに言われたくないです。」



大人の密会



それに最適なのは



保健室であろう。






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