青春の蒼い花
変だよ。



「おかしいよ、たく兄。
今日なんか、変だよ?

なんで…今日はそんなに意地悪なの?」



「そう?

でもさ、こんなに可愛い蒼衣を誰にも取られたくないんだよ。」




「…え?」



突然また変なことを言い出したと思ったら、

たく兄は私の腕を引っ張って


自分はベッドに座ったまま、
私を自分の膝の上に座らせ、後から抱きしめてくる。



「何何?どーいうこと!」


突然の状況に、私は足をバタバタさせ、抵抗した。


だけど、たく兄がぎゅっと強く抱きしめてきて、身動きが取れない。


たく兄の様子がおかしいと思って、動きを止めると、たく兄はさらに強く抱きしめてきた。


私はされるがままで、

顔だけが真っ赤になっていく。



「おおー、蒼衣は可愛いなー」



やっと喋りだしたかと思えば、やっぱり私をからかっているようだ。



私は再びたく兄の腕を解こうと引っ張った。

だけどやっぱりびくともしない。

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