エリート弁護士は契約妻への激愛を貫きたい
「紗凪は本当に泣き虫だな」

「こんなにも素敵なプロポーズ。嬉しくて……」

頰を伝う涙を聖さんが優しく拭ってくれている。

「まぁ、そんな素直で天真爛漫な紗凪が好きなんだけどな」

そんな言葉と共に私の左手を取って、すっと私の薬指にダイヤの指輪をはめてくれた聖さん。

「サイズもぴったりだ。可愛らしい紗凪によく似合っている」

左手薬指にキラキラと輝くダイヤの指輪にうっとりしていると受け取ったばかりのブーケから薔薇の甘い香りが漂ってきて心が清らかになっていく気がした。

「聖さん、本当にありがとうございます。私、幸せです」

ニコッと笑いながら聖さんの方を向くと聖さんが私の頬を優しく撫でた。

「泣いたり笑ったり、紗凪は忙しいな。でもやっぱり笑ってるその顔が俺は一番好きだ」

そして、そんな言葉と共に優しく私を抱きしめた。私もそっと聖さんの背中へと手を回す。
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