エリート弁護士は契約妻への激愛を貫きたい
「お父様なら控え室として取った707号室にいると思います。いつもこういうパーティーの前ってお父様ピリピリしていて、ギリギリまで部屋に篭もるんですよね。私、案内しましょうか?」

「美玲さんいろいろと準備があったりするんじゃないですか?」

「大丈夫です。着付けも済んだし後は招待客の皆さんが着いた頃に挨拶に出向けば。それにこの格好をお父様に早く見せてあげたいし」

美玲さんがそう言ってニコリと笑った。

「それじゃあ、お言葉に甘えてお願いします。お義父さん美玲さんのこの姿を見たら喜ぶんじゃないですかね」

「だと、いいですけど。それじゃあ行きましょうか?」

「はい」

そして私は美玲さんと共にお義父さんの元へと向かうことにした。
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