綺麗なブルーを描けません
ほとんど息な、声で言う。

「結構、限界な距離だね。…知ってたけど」

言って、あたしは解放される。

「苦しくない?それだけ心臓バクバク言ってて」

バレてるし。

柚葉さんの目が、ちょっと楽しんでる。

あたしに、適当な答えを返せる余裕なんか、あるはずがない。

完全に舞い上がっていると、

「じゃあ、送っていきますか」

柚葉さんの、通常の声が降ってきた。

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