センパイの嘘つき


保健室のドアをなんとなくいつもより乱暴に開ける。


保健室の中には誰もいない。


ハッとして慌てて後ろを向くが、先輩のひょっこり現れる攻撃も今日はなかった。


私は胸の中の息を吐き出して、保健室のドアを閉めた。


カバンを置いて、ふと、机の上にメモが置いてあることに気づく。


手にとってみてみると、


“柚月へ
今日は出張でいません。帰り、遅れなくてごめんね。”


と達筆な字で書いてあった。

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