これはきっと恋じゃない。
教室に着くと尊弥はいつものように机に片肘をついてスマホをいじっている。
私はその横でパンにかぶりつく。
教室にはまだ人が少ない。
静かな時間が流れる。
中学の頃よりも離れた机と机の距離が、
私たちの距離を表しているみたいだった。
「おはよー」
ちらほらと教室のあちこちからそんな声が聞こえてくる。
教室に入ってくる人たちは尊弥の姿をみて少し驚いたような表情をする。
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