亡霊
「アミって歩が好きなんだ。



歩は、私と付き合ってるのに告白とか、ありえない。



アキと一緒じゃん。


本当、死ねばいいのに」




親友からの冷たい言葉に、体温が引いて行く。



「莉乃?ごめん。


私は歩より、莉乃が好きだよ。


本当、ごめん」



私は、莉乃を抱き締めた。


莉乃が顔を上げ、ニコリ、と微笑む。


「分かればいいの!!」 


 そう、にこやかに笑うけど彼女の目は笑っていない。



少し、ほんの少し恐怖を感じた。



知らない莉乃を見ている様で、怖かった。。


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