闇を抱える蝶と光輝く龍
「……いや、されたくない」


これにも素直に答えると


結「でしょ?私も同情されたくないもん。だからしなかった」


俺は拍子抜けた


他のやつと同じだと見破る意味で話したのに


逆に違うと思い知らされた


さらに結衣は女嫌いを克服しようといってきた


そんなこと言ってきたやつはいなかった


それにそんな簡単に克服できたら苦労しねぇよ


そう思ったけど


時間かけてもいいって自分や桐人たちに頼ってもいいからと言ってきた


頼る…か


結衣は俺に頼ることも教えてくれた


そして俺は気がついた


結衣といても嫌にならないのも


拒否反応がでないのも


他のやつと全部が違うからだ


この時俺は結衣に恋してしまった


今まで女に恋したことはないけど


この胸の高鳴りはすぐに恋だと分かった


結衣は今は誰とも付き合ってない


俺にだって付き合う権利はある


姫は総長の彼女だけではない


幹部と付き合っていてもなれるからな


桐人悪いけど


結衣は渡さないからな


俺は心の中でそう呟いた


【陸said end】
< 100 / 357 >

この作品をシェア

pagetop