闇を抱える蝶と光輝く龍

結衣復活!

ー翌日ー


今日から学校か


洸龍からは理事長と担任の咲哉先生、それとクラスメイトの栗原紗奈ちゃんは事情知ってるって言ってたけど他の人は知らないってことかな?


慶「結衣、そろそろ学校いくぞ」


「うん。今行く」


とりあえず学校行けば分かるよね


結衣は慶にぃと一緒に学校へ向かった



学校の校門をくぐると


晴「ゆーちゃん!おはよー!」


尚「結衣ちゃん、おはよう!」


舜「結衣さん、おはようございます」


陸「…結衣、おはよ」


桐「はよ。結衣」


みんなが校門横にいて笑顔で挨拶してくれた


「みんな、おはよう!何でこんな朝早く校門の横にいたの?」


黒潮学園は全寮制で休日と理事長の許可が降りた時だけ家に帰れる。


結衣は病院に入院してたし記憶もないからってことで学校へ来れるまでは家に帰ることを許された


晴「ゆーちゃんを待ってたんだよ。学校案内した方がいいし記憶なくなる前は一緒に行ってたから。またなにか思い出すかもしれないでしょ?」



そっか。みんな朝から結衣の記憶戻すために早起きしてくれたんだ


慶「じゃあ、ここからは洸龍に頼んで平気だな。じゃあ、結衣またな」


「うん。慶にぃありがとう」


慶にぃは手をあげて校舎に入っていった


桐「じゃ、俺らも行くか」


みんなと一緒に歩くと


『キャーーーー!』


いきなり悲鳴が鳴り響いた


パンダ女1「洸龍の皆さまと結衣さまよ!」


パンダ女2「相変わらず皆さまかっこいいですし結衣さまも美しいですわ」


パンダ女3「結衣さま事故に遭われて入院されていたらしいわ。可愛そうに」


な、なんか注目されていて落ち着かないな


「ねぇ、登校の時っていつもこうなの?」


晴「まぁね。大体こんな感じだよ。ただ、ひとつだけ違うことがあるけどね」


ひとつだけ?


尚「前までは結衣ちゃんの事悪く言ってたんだ。でも、文化祭のときの写真でみんな結衣ちゃんのこと姫扱いするようになったんだ」


舜「まあ、それもそれで迷惑ですけどね」


陸「…うるさくて嫌だ」


桐「あぁ。耐えられるもんじゃねぇ」


みんな毎朝こんなだったんだ。


確かにこれはきついね。うるさくて鼓膜破れそう


そんなこと思いながら教室へ向かった

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