闇を抱える蝶と光輝く龍
姫は誰の手に?
私の記憶も戻り陽菜姉さんも生きてるとわかってから数日たち


私たちは平和な日を送っていた


晴「ゆーちゃん!おはよ!」


「おはよう!晴。みんなも」


桐「はよ。結衣」


舜「おはようございます。結衣さん」


尚「おはよ!結衣ちゃん」


陸「…はよ」


夢蝶『おはよ。結衣』


なんか寮の前でみんなに挨拶するの久しぶりかも!


そんなこと思いながら学校へ向かった


晴「みんなに騒がれるのなくなってよかったよね!」


尚「うん!あるとないでこんなに気持ちが違うとは思わなかった」


本当になくなってよかった


あの悲鳴や気持ち悪い声を聞く度に、鼓膜痛くなるし頭ガンガンして耐えられるもんじゃなかったよね


心なしかみんなの顔も笑顔になってる気がした


教室に入ると


紗「あ!結衣ちゃん、おはよう!」


紗奈が私に駆け寄りながら挨拶してきた


「おはよう、紗奈。いつも元気だね」


最初会ったときもそうだけど本当にいつも元気だよね


紗「うん!だって暗い顔しててもつまらないし、一回きりの人生ならなるべく元気でいたいしね」


紗奈ってポジティブ思考だね


類「そういえば、もうすぐで冬休みだけど今年もスキーするの? 」


類が思い出したように言った


翔「そうだな。今までお世話になってた旅館潰れちまったし、どうする?結衣」


え?潰れたの?初耳なんだけど


「んー。他のところを探すしかないね。スキーは下っ端たちも楽しみにしてるし今年から恒例にするから中止にはできないよ」


私もスキーしたいしね


快「じゃあ、探すか。大人数で泊めてくれるところ」


雪「…そんな簡単に見つかるとは思えないけど」


確かに。あの旅館だって色々なところに電話掛け回ってやっとOK してくれたところだったしね


快「雪、ねぇのか?お前の家が経営しててスキーできるところ」


類「快はほんとにバカだね。そんなところあったら、とっくに教えてくれるし最初からそこに泊まってるよ」


うーん…と考えていると


紗「結衣ちゃんたちスキーしに行くの?だったら私の叔母がやってる旅館に泊まったら?そこは知る人ぞ知る旅館だしスキー場も近くにあるから便利だと思うよ」


え?紗奈の叔母って旅館やってるの?


類「いいの?僕たち人数多いし、かなり部屋取っちゃうけど」


紗「平気平気。さっきも言ったけど知る人ぞ知る旅館だし、シーズンに入ってもあまりお客さん入らないって言ってたから逆にお客さんいっぱい来て喜ぶんじゃない?」

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