闇を抱える蝶と光輝く龍

翌朝


「…ん、朝か」


わたしはベッドから降りて大きく伸び
をした


「ん~。よし!」


今日は確か類の提案でみんなで雪合戦しようとか言ってたよね


でも朝はまだ気温低いしあの二人が出たがらないだろうから昼からやることになったんだよね


朝はフリータイムってことか


せっかくだし陸から借りた本読もうかな


私は本棚から借りた本を出し読むことにした

…………


なんかこの主人公の男の子、陸に似てるな


いつも本読んでて仲間思いなところとか一緒じゃん


それにこのヒロインみんなに会う前の私みたい


自分からは誰とも話さないし、人を信用することを恐れていた


でも、このヒロインは主人公やその仲間たちと関わるうちに言葉を交わし友だちになった


なんか前の陸と私に重なるな


そう思いながら読み進めていたら


ん?これって栞?


陸のかな?


裏を見て私は目を見開いた


え?これって…



裏には


“俺は結衣が好きだ。これからも結衣のとなりにずっといたい。俺と付き合ってくれないか?”


と書かれていた

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