小学生みちる
「あの梨子ちゃんのお姉ちゃんか…」
「口止め料も払うからお願い秘密にして、妹のためなら私のお年玉全部使ってもいいわ」
わざと泣きながら話せばたぶん懲りるはず。
「わかったよ秘密にしておくよ口止め料もいらないよ、ほらだから泣くな」
私の肩をさすった、気安く触らないでくれる?あとそんなことしてくれたって別に嬉しくもなんともないんだから。
「妹思いなんだね」
「そんなことないわ、私妹のこと嫌いなのすごく嫌いなの」
「そう言ちゃってる割にはさー」
俊夫という名のホストは私のランドセルの横に付いてるフックにぶら下がっているプリクラが入ったキーホルダーを見つめている。
「本当は妹のことが好きなんだろ、こんな仲睦まじいプリクラをランドセルにつけて」


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