腹黒執事の極秘任務
「も、森下君、そんな謙遜しちゃって。

あ、あのですね、子供たちは皆、森下君が大好きですし、お仕事のお手伝いも大変助かっているのですよ?

今だって率先して畑を耕してくれて。
あ、こないだなんて屋根修理まで手伝ってくれたんですよ?

それに、お勉強も手を抜くことなく、学校での成績は常に上位なんですよ。

趣味で合気道も嗜んでいるんですから!
彼はまさに、文武両道なんです」

園長先生が慌てた様子で、不機嫌な男相手にフォローを入れる。
なんで園長はこんな男にヘラヘラしてるんだろう?

首を傾げていると、男が俺を値踏みするように見つめてきた。
上から下までジロジロと。
気持ち悪い視線だ。

なんなんだ、本当に。
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