腹黒執事の極秘任務
夏休み明け前後
習い事に明け暮れて毎日忙しく過ごしていると、夏休みが過ぎていくのはあっという間だ。

田中さんや中堂さん、それに他の従業員とも一通り仲良くなれた、と思う。

「毎日大変そうだね。
高校生になったら早速仕事なんだって?」

食後のお茶を飲んでいると、向かいから声をかけられた。

清掃員の男性だ。

「大変っちゃ大変ですけど、充実してますかね。
でもまぁ、まさかこんなにスケジュール詰められるとは思っていませんでした」

正直な気持ちを口にして、肩をすくめてみせる。
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