桜咲く季節、僕は君に恋をした。
君は何も言わずに行ってしまうんだね...
「にゃあ...」


今日は僕の嫌いな雨が降っている。


なぜだかよく分からないけれど、妙に胸騒ぎがして...


「彼女はもう来ないんじゃないか」


そんな気がしていた。


「今日は彼女遅いわね。いつもなら朝に来るのに。もう夕方よ」


ご主人様が僕に話し掛けて来る。「彼女」とは美咲の事だ。
< 9 / 18 >

この作品をシェア

pagetop