颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
業務命令? コロッケ作りは業務なの? という疑問はさておき。
桐生颯悟の車は国産車だった。レクサスRXというSUVで、色はブルー。流線型のボディとライトが大きさのわりにすばしっこそうに映す。3列7人乗りだけど、後ろのシートは倒してフラットになっていた。シートは黒革、ハンドルは木目調。上を見上げればサンルーフ。
「高級感たっぷりの車ですね」
「キミは外車が好きみたいだけどね」
明かりを灯した都会のビルたちは流星のように飛んでいく。夜の首都高、行く先を告げる緑の看板は土地勘のない私には無意味だが、桐生颯悟はチラチラと見やるとナビもつけずにぐいぐいと車を走らせていく。
時折、街灯に照らされて白い肌が浮き上がる。無表情に前だけを見る彼がひどく色っぽくて、そして都会的で。なにをしても絵になるひとだ。
しかも眼鏡着用、縁なしツーポイント。若干丸みを帯びたスクエア型。リムがないから顔のイメージはほとんど変わらないが、どことなく幼く見えるのも逆に落ち着かない。
高速を降りて最初の信号待ちで、桐生颯悟は助手席の私をにらんだ。レンズ越しだと鋭い視線も丸くなる……少しだけ。
「さっきからなに見てるの、集中できないんだけど」
「いえ。眼鏡なんですね」
「悪い?」
「悪くありませんけど」
「夜はどうしても乾くから。キミは?」
「私は昔から視力はよくて、眼鏡のお世話になったことはありません」
「ふうん」
ちょっと胸がざわついた。桐生颯悟が私のことについて質問したから。
桐生颯悟の車は国産車だった。レクサスRXというSUVで、色はブルー。流線型のボディとライトが大きさのわりにすばしっこそうに映す。3列7人乗りだけど、後ろのシートは倒してフラットになっていた。シートは黒革、ハンドルは木目調。上を見上げればサンルーフ。
「高級感たっぷりの車ですね」
「キミは外車が好きみたいだけどね」
明かりを灯した都会のビルたちは流星のように飛んでいく。夜の首都高、行く先を告げる緑の看板は土地勘のない私には無意味だが、桐生颯悟はチラチラと見やるとナビもつけずにぐいぐいと車を走らせていく。
時折、街灯に照らされて白い肌が浮き上がる。無表情に前だけを見る彼がひどく色っぽくて、そして都会的で。なにをしても絵になるひとだ。
しかも眼鏡着用、縁なしツーポイント。若干丸みを帯びたスクエア型。リムがないから顔のイメージはほとんど変わらないが、どことなく幼く見えるのも逆に落ち着かない。
高速を降りて最初の信号待ちで、桐生颯悟は助手席の私をにらんだ。レンズ越しだと鋭い視線も丸くなる……少しだけ。
「さっきからなに見てるの、集中できないんだけど」
「いえ。眼鏡なんですね」
「悪い?」
「悪くありませんけど」
「夜はどうしても乾くから。キミは?」
「私は昔から視力はよくて、眼鏡のお世話になったことはありません」
「ふうん」
ちょっと胸がざわついた。桐生颯悟が私のことについて質問したから。