きっと、君だけ。
そうして警戒しながら図書室に居座って、30分は経った。
……あれ?なんで来ないんだろう?
いつもは私より早く来るクセに。
何かあったのかな……?
って、別に尾崎くんのことなんて気にしなくていいじゃん!
来なかったら来なかったで、私は1人で過ごせてラッキーなんだし。
どうせきっと、同じクラスの友達に遊びにでも誘われたんだよ。
毎日ここに来ても面白いものもないし、そろそろ飽きてもいい頃だ。
私のことなんか忘れて……他の人と今頃……。
――ズキッ。
何故だろう。
尾崎くんが私の前からいなくなってしまうことを想像しただけで、胸の奥が疼いて、瞼が熱くなった。