最恐ドクターの手懐けかた II







急な出血と頸管が短くなったことにより、切迫流産との診断がついた。

そして、入院することになってしまった。

仕事に穴を開けるだけでなく、さらに仕事を増やしてしまったことに罪悪感でいっぱいだ。

そして、この状況なら妊娠中の復帰は絶望的だろう。

退職、その言葉が脳裏に浮かんだが、



「畑中先生に診断書を書いてもらって、休職しましょう」



師長さんは言ってくれた。




「このまま社員でいることが出来たら、産休や育休の制度を利用できるから。

この制度を利用すると、休暇中に手当ても入ってきて、金銭的にも困らないから……って、遠藤先生の稼ぎがいいから関係ないか」


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