最恐ドクターの手懐けかた II
Case.15 落ち着いてください









「うーん……子宮口は指一本開いているね。

定期的な張りもあるから、いつ陣痛が来てもおかしくないと思うけど……」






そう言われてはや三週間。

私はお腹に赤ちゃんを入れたまま、とうとう出産予定日を迎えてしまった。

一時期は切迫だ切迫だと騒がれたのに、ここに来て赤ちゃんが出てこなくなってしまったのだ。

まさかの事態。

これは変態産婦人科医の遠藤先生だって想像していなかったようだ。




「41週になったら、促進剤で出しましょう」




畑中先生はそう告げた。


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