紅色に染まる
「お前も災難だな。こんなやつに惑わされてさ」


そんな声が聞こえたけど恐怖で動けない。


でも私はこんな言葉を言った。


「…私は殺さないの…?」


それを聞いた相手は振り返って答えを言う。


「無駄な殺生はしたくないんだよ。付いて来ようが今ここで自殺しようが俺には関係ないから。それと…こいつみたいに弱い奴から殺すみたいな考え持ってないから。」


そう言って相手はナイフを持ち直して歩き出す。


私も…行かなきゃ…


脳内にはまた音声が響く。


《0117…0327…clear…1130は…GAME OVER》


音声が聞こえなくなる。


もちろん雅斗は動かない。


私は雅斗の片手からナイフを取って奥の道へ進んだ
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