僕と、野獣系の彼女
リン?

「あ、あんな奴ら、アタシが、アタシが…」

「アタシが…?何だよ?」

「アタシが、た、退治してやるって、言ってんだよ!」

「リン、お前…」

「あ、アタシ一人で、で、できたのに…できたのに…

余計なこと、すんじゃ無いわよ!」

この野郎…

「第一、高校生が、タバコ吸ったらダメじゃんか!

一体、誰が注意するんだよ!

み、見て見ぬふりなんて、あ、アタシ、出来ないよ!」

「バカっ!」

体中の血液が逆流したような思いで、僕はさっきより大声で怒鳴った

「何だよ!ガタガタ震えていたくせに…

後先のこと考えずに、突っ走るな!」

< 33 / 147 >

この作品をシェア

pagetop