君が恋したのは、もう1人の私だった。
「いってきまーす!!!!」

「優愛〜!ちょっと待って!今日は、やっぱり送っていくわ!」

「えー。いいよー?」

「遠慮しなくていいのよ〜?車だし、楽よ?」

「…やっぱりお願いしよーかなー?」

「ふふ、 早く支度しちゃいなさい?」

「はーい!美桜は?」

「美桜は、支度終わってないでしょ?それに、美桜なら歩きで十分よ。バスもあるんだから…ね?ほら、遅刻するわよ?行こ?優愛」

「ふーんそっかー。じゃあ先行ってるね〜!て言っても学校違うか(笑)」

「…うん。じゃあね。」


朝は疲れる。
ううん、家にいると疲れる。自分の居場所なんかないんだって思い知らされる感じがして…。まぁ流石にもう慣れたけどね…。

「…いってきます。」

「…」

誰もいない家に挨拶する。
そんな朝。
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