忘れられないギターの音色

駅へ行くと
絵里奈はもう来ていた。

「絵里奈〜?」

「うみ!!」

絵里奈は私を見ると
手を振りながら
こっちへ走ってきた。

「絵里奈、いきなり
どうしたの?」
と私は聞いた。
絵里奈はいつも
家の用事とか部活で
遊べなかったから
いきなり絵里奈が
遊ぼうと誘ってくるのは
よっぽどの事か
男子の事か・・・どっちかだ。

「そうだ!聞いてよ!!
さっきね、友達から
卒アル見せてもらったの!!
そしたら・・・ヘアピンで
前髪上げてる格好いい
男子が居てねえ!!
それがうみと同高なの!!」

「まじで??すごい!
で、なんて名前だったの?」


「わかんないけど・・・
・・・・・・・あ!心って呼ばれてた!!」

「し・・・・ん・・?
まだ入学式だからその人知らない!!」

私は絵里奈にそう言うと

「もし・・・友達になったら紹介してね!!」

男子の話をしている絵里奈は
なんだかすごい輝いてる・・・。

「うん!」

私はあんまり恋愛系の話は苦手だ。
そう、3年前から。
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