思いは口にしなきゃ伝わらない
第二章

奏斗side

「奏斗くん❤おはよぉ」

またこいつか、はぁ( ´Д`)
こいつは宮城愛菜(みやしろ えな)
何かと俺にくっついて来るやつ
正直言ってうざい(-_-)
奏斗くんとか下の名前で呼ばれたくねえし
呼ばれるなら、奏がいいし
はぁ( ´Д`)

「はよ」

「ねぇねぇ奏斗くん」

今度は別の女子かよ

「奏斗くん、あの山崎さんと登校してきたって噂になってるよ」

「そんなの嘘に決まってるでしょ、奏斗くんがあんな地味子な山崎さんと登校するわけないじゃん」

嘘だろ……
あれだけ気をつけてたのに
誰かに見られてたか、くそっ‼

「ねぇ奏斗くん、ホント?山崎さんと登校してきたって」

「見間違えじゃねーの?」

俺は奏をいじめから守るために嘘をついた。




















その嘘が、奏を苦しめたなんてそのときの俺は知らなかった。
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