不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜
「ここで逃げたら、いつまで経っても状況はなにも変わらないよ」
「頭では、わかっているんです……」
「今のこの状況って、よくよく考えたら僕にとって有利だよね?」
「えっ!?あっ……」
「ふっ、嘘だよ。そんなので君を無理やり手に入れても心までは誤魔化せないからね」
「……佐藤さん」
「天宮さんなら、さっき階段のところで見かけたよ」
「私、わたし……」
あと一歩を踏み出せない私の背中をその言葉が後押ししてくれているように思えた。