南くんの花嫁( 猛 烈 修 行 !! )


「ほら、私ってば大人の女だし、それに瀬那のこと信じてるから大丈夫!!これからはヤキモチ知らずの女になるね!」



「いや……本当、お前ってズレてる」



「え?ズレ……?どこが?……って、もうこんな時間!?瀬那、急いで食べなきゃ午後始まっちゃうよ!」


「あぁ、もう時間か」


スマホで時間を確認すれば午後の授業開始まであと15分。お弁当を食べる瀬那の横顔を少しだけ見つめて、早々に切り上げるつもりだったのに、


夢を語る瀬那がかっこよすぎてつい長居しちゃったよ。



「長居してごめんね!そろそろ帰る」



慌ててベンチから立ち上がって「午後も頑張ってね♡」と瀬那を振り向けば、



「佑麻」



───っ!!


名前を呼ばれるのとほぼ同時に、瀬那に強く腕を引き寄せられて目を見開く。あまりに突然過ぎて驚きの声もあげられないままの私に



瀬那は不意打ちのキスを降らせる。


瀬那のキス魔スイッチはいつも突然過ぎる。
触れるだけのキスが少しずつ深いキスに変わって、私の髪を優しく撫でる瀬那の指にすら敏感に反応してしまう。




「っはぁ……せ、瀬那?」


やっと離れた唇の隙間から、急いで酸素を取り込んだ私は涙目なのに、相変わらず瀬那は息ひとつ乱れてなくて、その余裕には完敗だ。
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